こんにちは〜。今日は墨を使って描く、水墨画について触れてみたいと思います。
よろしくお願いします。
墨絵は東洋独自の思想と精神から生まれています。
墨絵は東洋独自の思想と精神から生まれ、類のない美の世界を築きあげています。
この流れは、中国において発達しましたが、日本にも伝えられ、日本の柔和簡潔な性情によって、特殊な境地を作り出しました。
中国六朝時代は「気韻生動」にあると考えました。
人物を描くことはむづかしい
当時は、絵は建物や器具を描くことは、やさしいが、人物を描くことはむづかしいとされていました。
なぜかというと、建物や器具は規則通りのもので、死物であって、生きて動くことなないものであるからです。
これに対して、人物や鬼神は規則以上の生きかた力を持って動くものなので、絵はこれを表すところへ持っていかなければ
立派ではないとされています。
「気韻生動」ってな〜に?
対象物を写しただけでは駄目で、「気韻生動」の趣きが出るところまで進まなければ、無意味とされていました。
絵画の極意は、作者その人の修練にあり、人格を磨くことが絵画制作の根本であると考えられました。
つまり、客観的な追求というよりも、作者自身の練成と結びついて、はじめて可能なので、対象を溶かした精神、
あるいは精神の中に生きている対象、の表出が目標となったのです。
水墨画は、人間内部の高い働きを表すこと
ただ、物の形を写すことから、そのものを観る人間内部の高い働きを表すことへと移行していきました。
こうなるために、東洋の画材である、紙、筆、墨は大変便利で、昔から書、絵、作者の心を率直に表す物として使われていました。
その線と色合いの複雑微妙な変化の中に、作者の本心の影がデリケートに写し出されるのです。
日本人の繊細さを表現するのに適した技法
日本の水墨画は、日本人の繊細さを表現するのに、とても適した技法ではないでしょうか?
西洋絵画の様な、重厚な固い表現ではなく、シンプルな中に、環境を自分の中に溶け込ませて、柔和に表現出来る
柔和ですが強い和紙に、墨で水墨画を描いてみたいですね。