葉脈を陰陽五行説の色彩で表現してみました。

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植物の葉脈を陰陽五行説の色彩で表現してみました。

陰陽五行説の色彩は青・赤・黄・白・黒の5色の色相対比

陰陽五行説の色彩は青・赤・黄・白・黒の5色の色相対比で出来ています。寺院の祝祭にも、5色の幕がかけられています。日本では、都市造営から年間行事までに浸透しています。

陰陽五行説は6世紀末には、仏教、儒教と共に国家経営の基本理念として取り入れられています。

聖徳大使は、五行思考にしたがって冠位十二階を制定し、戦勝の謝意を示すために、四天王寺を造営し、四天王像をそれぞれの方位に応じた顔色に彩色しています。

また、694年、持統天皇の時に、五行説による「四神相応」の地として、藤原京を作っています。
天皇の御所である内裏の北に「玄武大路」南に「朱雀大路」東に「青龍大路」西に「白虎大路」と配しています。その後、平安京から江戸へと遷都するごとに、この「四神相応」が都市造営の規範となっています。

 海住山寺「四天王像」の持国天は緑で東、増長天は赤で南、広目天は白で西、多聞天は青で北と言う顔色になっています。

 キトラ古墳や高松塚古墳にも、北に玄武、南に朱雀、東に青龍、西に白虎がそれぞれの色に応じて描かれています。

中国や朝鮮から入って来た五行思想にヒントを得て、「四天王像」の方位に対応して、植物の葉脈に
この色を入れ込み、生命の流れを日本画で制作してみました。

参考資料 

城一夫『時代別日本の配色事典』(バイインターナショナル2020)