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こんにちは!

今日は、私が毎日磨っている、墨について書いてみたいと思います。

以前私は、墨で無動作に、絵を描いていましたが、墨を知って描こうとし始めました。

それは、あまりに下手だと気がついたからです。お恥ずかしい〜

墨ってな〜に?

墨は、すすを膠で練り固めたもので、膠で包まれた炭素の粒子が集まったものが墨なのです。

ご存知でしたか~?

私は以前、鞄の中に小さい硯と墨を入れて、ジップロックに入れて持ち運びをしていました。

硯がまだ水にぬれていたので、墨が溶け出し、ジップロックの中が、墨水になった事があります。

この粒子を水でほぐす作業が、墨をするということなのです。

なので、力まかせに急いですったり、すってから一日以上置いた墨は、膠が破れてしまい、

色もツヤも悪くなってしまうのです。

墨の種類

墨にも、種類があります。

唐墨とは、中国産の墨で、膠の濃度が薄いため柔らかい墨です。

和墨とは、日本産の墨で、唐墨より膠分が多く、堅く練られている墨です。

原材料も

青墨・せいぼく。松を焼いたすすを膠で練り固めたもので、墨色が青味がかっており、水墨画では、最も好まれれる松煙墨。

高価な墨は驚く金額です。画像は、私が購入した松煙墨です。8000円でした。高いですかね?

茶墨・ちゃぼく。油煙墨ともいい、なたね油や桐の実の油などを燃やしたすすが原料になっています。

墨色が褐色を帯びています。

墨は単純な黒ではない

私は、墨のことを知らなかったので、黒だな~。というイメージしか持っていなかったのですが、

実際に描くようになって、油絵の具や水彩絵の具や色鉛筆の、「黒」と全く違う働きをすることに、驚いています。

長谷川等伯の「松林図屏風」でも見た、奥行き、高貴な気韻と、

墨に五彩ありと言われる、墨色の美くしさがそこにあるのではないでしょうか?

墨の香り

私は、墨を磨る事で、心を落ち着貸せる働きがあるな〜。と実感しています。その香りがとても好きです。

絵を描く前に、墨を磨り、香りを嗅ぐことで、それまでの現実から切り離される感覚があります。

良い墨には、そう言う魔除けの様な、清らかな粒子に包まれている幸せ感があります。

墨の黒は、他の絵の具と全く違う「黒」です。私と一緒に墨を磨ってみませんか?