高橋幸江さんに、私の絵画の思いをインタビューして頂きました。
高橋幸江さんは、とても美しいことが好きな美容家の方です。
一緒にご飯を食べる機会があったので、私の絵画の思いについてインタビューをして頂きました。
「理香さんは、どうして絵を描きたいのですか?」
理香 言葉には表せない事を表現したいと思います。
両親が芸術的な事が好きであったので、幼い頃から、建築、絵、書に触れていました。祖父は棟梁だった事もあり、実家の家も本家が工務店をしているので、父の設計した家で過ごしていました。
辛い事や悩みがあった時も、絵に慰められていたので、環境が自然と芸術方面に向かわせたのだと思います。
また、先祖が出来なかった事を、私に託されている感じがします。
「絵のこだわりはありますか?」
理香 自分に正直に表現をして行こうと思っています。
それは二つあって、一つは自分の気持ちを癒す絵画(セラピー)と、
もう一つは見せるための絵画です。
「尖る・刺さる・貫く」をビジョンにしていますが、クリエイティブな作業は、常に新しい表現をして脱皮をしていかないとクリエイティブになれないので、創造的にいるためにも、二つの領域で描いています。
自分の気持ちを癒す絵画(セラピー)は、大学で造形心理学を勉強し、日本芸術療法学会員です。
「ホームページを見せて頂いていると、色々なタッチがあるようですが、どうしてですか?」
理香 一度油絵科を卒業しており、グラフィックデザイナーを経験しているので、その考え方の上に、新しく勉強した事が追加されて来ており、その時々のインスピレーションを大事にしたいと思っているので、様々なタッチになります。
「見せるについては、どういう事を意識していますか?」
理香 まず構成して、絵として成立していることを計算して考えます。
テーマが重い物であっても、できるだけ重い表現をしない、見る人の気持ちを考え、
見る人が嫌な気持ちにならない様に考えています。
「どんな人に届けたいと思いますか?」
理香 人生のお供として、私のインスピレーションに共感してくださる人や、帰って来てホッとして、絵画はそこにあるだけで空間が変化するので、美術作品が好きな方に、芸術の豊かさを知って欲しいと思います。
また、クリエイターとして、新しい表現を模索して行きたいので、大きな作品の実験的な表現も試して海外のホテルに飾れるような絵が描きたいです。
「理香さんは不動産もされていますが、どういう繋がりがありますか?」
理香 祖父が棟梁だったので、大工さんや建築関係の人が近くにいたので、建築は身近でした。
生前贈与で実家を受け取ったので、勉強をしていかないといけないと思い、不動産の勉強をしました。
その中で、築古戸建てを再生すると、大変綺麗になり入居さんも喜んで入ってくれて、
収入にも繋がるので嬉しく思っています。
美術は、なくてはならない物ではありません。
しかし、住居は必要不可欠です。そこに少しの美術的要素を加えるだけで、空間がイキイキして来るので、社会的な貢献にもなっています。
大学には建築科もあり、武蔵野美術大学の構内の建築も面白い作りになっているので、刺激を貰っています。
美術大学の学部全体が、私を作っているようです。
「今後どのように展開したいですか?」
理香 子ども・大人に絵画教室を開きたいと思います。
図工室を作って、使わなくなった画材を集めて、自由に描けるスペース作りと、教室作りがしたいです。
グループの力でコラボ展示会もしたいです。
また、ヒアリングをして、描いて欲しい絵を描いてみようと思います。
それは思い出であったり、切ない記憶、心象風景などコミットしてみたいです。
自分の作品は、新しいチャレンジを繰り返し、個展や、海外で発表をしたいです。
「インタビューを終えて」
今回はゆきえさんに色々インタビューをして頂きました。
私の両親が、美術好きであったため、家には、無名の作家さんの絵や、従姉妹の書、人形浄瑠璃の頭(父作)、庭などの豊かな文化がありました。
そのような環境で育ったので、私は自然と美術に携わっている事がはっきり分かりました。
辛い時、悲しい時、知らず知らずに、絵と対話をしていました。
私を救ってくれた美術を、今度は、誰かに届けたいと思います。
時々のインスピレーションに従い、表現したい技法で描いているので表現方法は様々ですが、
それが、私だと理解し、これからも描き続けて行こうと思っています。
ゆきえさんありがとうございました。